

2020年度作品 志蕾

テーマ
「近松門左衛門による操り人形劇」

人形浄瑠璃の創始者である近松門左衛門。
彼が愛する人形劇はいよいよ佳境を迎え、歴史上最高の劇を迎える。
しかし、そこに訪れる焦りと不安。
人形たちに芽生えた、熱い志が蕾から花となり彼の劇に奇跡を起こす。
近松門左衛門と人形が織りなす、壮大で感動的な物語を表現しています。

―開演―
江戸の世に 町人愛せし
娯楽あり
幾年越えて この地を彩る
江戸の世での人々の娯楽、人形劇。
幾千の時を超え再び、近松門左衛門の手に
より越前の地に蘇る。
待ち望んだ時は来た。幕が開く。
さぁ、開演だ。魅せてやろう。
傀儡たちよ、粋に優雅に力強く踊ろうか。

―演劇―
高鳴る想いで
この地を彩れ
さぁ、劇は始まった。
響く三味の音。観客の視線。
高鳴るこの想いで、越前を彩る
魅せるは松の凛々したる人形
魅せるは木瓜、椿を纏う優雅な人形
まだまだ私たちの劇はこんなものじゃない。
もっともっと更なる高みへ、、
歩みを止めるな
次第にそれが焦燥感を生む、、、



―暗雲―
期待と不安が
彼を追い詰める
なぜ、うまくいかない
私の力はこんなものなのかー
のしかかる期待と不安が次第に彼の劇に雲を
落とす。噛み合わない歯車。離れていく
人形との距離。
”非力”、”無力”、”孤独”
彼の劇はこのまま日の目を浴びず終わるのか。
するとそこに一筋の光、、、


―芽生え―
心一つに いざ
人形たちは思い出す。彼一人で最高の劇は
作り上げることは出来ない。
なぜ、彼だけに任せてしまったのか、、
共に手を取り合って、再び最高を舞台を
作りたい。大丈夫。私たちなら出来る。
さぁ、もう一度立ちあがろう。
拳をあげて、今 心一つに
ここから始まる次の舞台へ
今度は”みんなで”

―開花―
開きゆく蕾に思い込め
今 大輪の花咲かそう
塞いでいた思いが蕾から花となり、
劇のフィナーレへと向かう。
これまで築いてきた絆、志を胸に刻め。
共に作る劇に笑顔が広がるように
願いを込めよう。
さぁ、再び 心一つに

―共に 踊れ―
いざ咲き誇れ
輝く道の その先へ
私たちの劇はここで終わりなんかじゃない。
ここからが再びよっしゃこいの始まり。
この思いがこの先のよっしゃこいを
照らすように。
どんな困難が目の前に待ち受けようとも、
”共に 心踊る方へ” 進め!
大丈夫。よっしゃこいはまだまだこれから
前を見て。そこには私たちを
照らすたくさんの導があるから



ー歌詞ー
今 幕開く時 数多(あまた)の瞳 引きつけて
高鳴る この世界から 溢れ出す 無限の命よ
語り継がれてく 幾千万もの 物語
今宵越前に 芝居の花が咲く
さぁ 舞えや 歌え 弾け三味の音色
三業一体
今 このひと時に 響けよ 私の心臓
高鳴る この世界から 溢れ出す 無限の奇跡よ
(男パート)
今 立ち上がる時 いざ咲き誇れ
さぁ 目指すその先へ
(女パート)
今我ら 集う時 切り開いた次なる世界へ
さぁ 立ち上がれ 目指すその先へ
目映い(まばゆい)光の中
解き放たれる夢 鮮やかに 共に描いた未来
開きゆく蕾に 思い込め
今 大輪の花咲かそう
絆胸に響き合い この地に咲いた物語
笑顔繋ぎ 巡る日々 心一つに
共に踊れ 輝くこの時を結び 次の世界へ

